麻の手仕事日記 2023
~麻の手仕事日記 2023~
*栃木県の指導により麻畑は過去に撮影した写真を掲載します。
09月16日
本日から兵庫県芦屋で開催されますKCJ HEMP FAIRに出展します(^^)
西日本でのイベント参加は久しぶりです。皆様とお会いできるのを楽しみにしています!!
07月05日
本日から麻の収穫を始めました!
麻の収穫は全て手作業で行っています。およそ230㎝~300㎝に成長した麻を2人1組になって刈り取らずに根ごと引き抜きます。
片手で麻の茎をひとつかみ(5~6本。細いものは10本くらい)もう一方の手を添えて両手で引き抜きます。引き抜くにもコツがあり畝の方向に沿って引くのではなく、少し斜めの方向に引くと抜きやすくなります。
抜いた麻の土をはらい、根の方を交差させるように畑に積み上げていきます。
これを塚(ツカ)と呼びます。ある程度積み重ねたらまた別の塚を作ります。ヒトツカ、フタツカ・・・と数えます。
交差させて積むのは、崩れるのを防ぐためと次の根切り・葉打ち作業をしやすくするためです。
収穫は麻抜き、根切り、葉打ち、生麻まるき、麻切りを一連の作業として行い、この一連の流れを総称して「麻ひき」といいます。
毎年の事ですが、収穫初日の朝はドキドキします。今年から新たに加わったスタッフにとっては待ちに待った収穫初日となった事でしょう。
雨の日を除いてこれから毎日行う収穫は暑さとの闘いでもあります。スタッフに熱中症や大きな怪我なく無事に収穫が行えますように・・・。
07月04日
畑では3メートルを超える麻もでてきました。
今年も強い雨や風が吹く日もありました。黒い雲が近づいてきて雨が落ちてくる度に空を見上げ「麻が倒れませんように。。。雹が降りませんように。。。」と願う日々でした。
お陰様でお天気に恵まれ明日から無事に収穫を始められそうです。
06月30日
6月に開催した体験教室は20回を超え、300名を超えるお客様がワークショップに参加してくださいました。
お話を伺うと飛行機に乗って来てくださったお客様や、車で6時間以上かけてお越しいただいたお客様も多くいらっしゃいました。「麻」が繋いでくれたお客様には感謝の気持ちしかありません。はるばるお越しくださり本当にありがとうございます!!!
収穫が終わった9月に麻草履や麻ひきの募集型体験教室を予定しています。
麻という植物に触れ、麻を感じていただければ嬉しいです。
05月12日
ほとんどの畑で麻は約30センチ程の背丈になりました。中には60センチにもなる成長の早い麻も出てきました。
昨日午後は大気の状態が不安定で、急に振り出した大粒の雨にヒヤヒヤしましたが麻に被害はなく一安心です(^^)
繊維(精麻)を取り出す麻ひきも毎日行っています。
昨日の大雨に耐え、それでも平気な姿で立っている麻を見ていたら植物の強さと逞しさを改めて感じました。
どんなに強い雨や風吹いても真っ直ぐ素直に成長していく麻にこれからも寄り添っていけたらいいなぁ。。。
また麻に背中を押してもらった感じがしました。
今日も頑張りましょう!!!
04月29日
麻はおそよ5~7センチになりました(^^)
現在の畑写真は掲載できないのですが、これは2010年に撮影した写真です。
繊維を取り出す麻ひきも順調です。
04月20日
麻掻きが始まっています(^^)
麻掻きは「細掻き」と「太掻き」があり今は細掻きの時期です。
細掻きは麻の丈が4~5センチの頃に行います。麻掻きは畝の幅に土を掻く鉄製の爪がついている道具を使います。
柄を引き後ずさりしながら畝を掻いていきます。土の硬さによっては石などの重しをつけて麻掻きを行っています。
04月12日
ようやく予定していた全ての畑で種まきが無事に終わりました!
蒔いた直後の畑は鳥追い真っ最中です。早く蒔いた畑では次々と芽を出しています(^^)
現在の畑写真は掲載できないのですが、これは2010年に撮影した写真です。
04月09日
雨で少し遅れていた種蒔きですが、スタッフ皆の頑張りでようやく半分終わりました。
初日に蒔いた畑は小さな芽を出し太陽の光をいっぱいに浴びています。
蒔いた直後の畑では「鳥追い」の真っ只中です。 麻の種は鳥たちが好んで食べるものなので、大切な種が鳥に食べられてしまわないように早朝から日暮れまで交代で鳥を追い種を守ります。
麻は背丈が3メートルにもなる植物です。そのため台風などの強風では倒れてしまう可能性があります。また一度でも雹が降ってしまうと茎が傷ついたり折れてしまうこともあります。
そのため私たちは強風や雹被害をなるべく避けるため、広い範囲に何か所にも分けて栽培しています。
気を抜くと30羽、40羽と居着いてしまうので、鳥追いは鳥たちとの競争です。
04月01日
春の長雨が続いていましたが、ようやく今日から種蒔きを始める事ができました。
昨年より栽培面積を増やし4ヘクタールの作付けを予定しています。
今年新たに加わったスタッフの期待感や緊張感に包まれ、何年やっていても種蒔きは新鮮な気持ちになります。
03月25日
麻畑は、冬から春のうちに耕し充分な酸素を土中に補給しておきます。
3月になると細かく砕土し平らに整地し、これを「地ごしらえ」や「春掻き・はるかき」などと言います。
麻は背丈に比べて根の張りが短く、土を柔らかくしすぎると根が深く潜ってしまい倒れやすくなるため、なるべく根を横に這わせてしっかり立たせるように気をつけています。
地ごしらえも終わり、まもなく種蒔きが始まります。種蒔きは土の表面が乾いて中は湿っている位が丁度いいため、この先のお天気と相談しながら今年は4ヘクタールの畑で麻を栽培します!
02月03日
昨日から九州、福岡県へ出張しています。
およそ30工程、数カ月にも及ぶ製作期間を経てようやく生み出される「久留米絣」を勉強させていただきました。
重要無形文化財としての久留米絣には条件があります。
1、手括りによる絣糸を使用すること
2、純正天然藍で染めること
3、なげひの手織織機で織ること
この厳しい条件を満たし、検査に合格した織物だけが「重要無形文化財」の証紙を貼られ市場にだされるそうです。
私たちが今回勉強させていただいたのは「手括り」に使う、より適した久留米絣用の粗芋(皮麻)を作り出すため勉強会に参加させていただきました。
手括りは経糸、緯糸の柄になる部分を括って防染する作業です。粗芋(皮麻)を使って糸を硬く括り染色の時には解けないよう、しかも解く時には解きやすいように括るという熟練した技術が必要な工程で粗芋(皮麻)を使ってくださっています。
手括りした糸はこの後、土の中に埋めた藍がめに浸して絞り、その都度地面に叩きつけます。この作業は濃度の低い下藍から中藍、上藍へと順番に50~60回繰り返して染め上げるそうです。
水に浸けると膨らむ粗芋(皮麻)は更に防染効果を高めるそうです。
長い伝統ある久留米絣を制作される方々の熱い思いに触れ、久留米絣に適した粗芋(皮麻)を提供できるようにスタッフ一同更に励んでいきたいと思います。
大変勉強になる貴重な体験や交流をすることができました。
01月18日
いつか試してみたい!!と思っていた精麻の玉葱染めに挑戦してみました。
黄色みがかった精麻がどんな色になるのか、色むらはどうなのか?など色々な結果を想定して染色しましたが、
色ムラも少なく綺麗な色に染められました(^^)
2月にはネットショップ麻農家のお店に在庫を追加できそうです。
01月17日
麻炭香パロサントの香を制作しています。
麻ガラを炭にした麻炭にパロサントという香木を入れて作る麻炭香です。
パロサントは聖なる木という意味で、インカ帝国の代表的な香木として儀式の際に盛んにもちいられてきました。
一つ一つ手で形を整え作っています。
今の寒い時期ですと4~5日かけてお日様の力で中までしっかり乾燥させます(^^)
01月10日
帰省していたスタッフも鹿沼に戻り、麻の発酵作業が始まりました。
気温が低いため毛布や布団で温度、湿度調整し発酵を促し麻ひきの準備を進めています。
2023年01月01日
新年あけましておめでとうございます!
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
たくさんのお客様との出逢いに支えられ心より感謝申し上げます。
今年は卯月です。卯のように明るく飛び跳ねて様々な問題にも負けないよう頑張っていこうと思います。
皆様、本年も変わらぬお引き立て、一層のご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。