麻の手仕事日記 2022

~麻の手仕事日記 2022~

                    *栃木県の指導により麻畑は過去に撮影した写真を掲載します。   

 

 

 

12月29日

早いもので、年末のご挨拶をさせて頂く時期となりました。

本年も格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

来年も皆様のお役に立てるようスタッフ精進してまいります。

 

来る年が、皆様にとって健康で良い年になるようお祈り申し上げます。

 

 

 

12月20日

今日は壬生のメリーランド保育園に通う子供たちが卒園証書の麻紙を漉きにきてくれました。

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処理した麻(精麻)をかきまぜます。「ティッシュみたいー!」「ツナみたいー!」と感じたことを言葉にしてくれる子供たちがとっても可愛かったです。

 

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水が冷たいと言いながらも気合を入れて皆で頑張りました。

 

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一人ずつ漉き枠を持って紙漉きに挑戦です。想像以上に重い漉き枠に「おもい!!」「むずかしい!」と苦戦していましたが、中には1人でやる!とプルプル震えながら頑張ってくれた子供たちでした。

 

世界に一つだけの卒園証書作りをお手伝いさせていただけてとても幸せな一日でした。

 

 

 

12月13日

茨城県 御岩神社さまの御神木(三本杉)の新しい注連縄作りをお手伝いさせていただけました。

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企画の段階から 携わらせていただき、長さ11メートル太さ15センチの大注連縄は何と麻50キロ以上を使用して作りました。

宮司さまの御理解、奉納者の方の熱い思いや制作に参加された皆様のお力添えのお陰で素晴らしい注連縄が出来上がりました。

宮司さまの御厚意で御神木前にある立て看板に使用した麻の事も書いていただきました。

 

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12月12日

東京南青山にあるブッククラブ回さまで、しめ飾り作りワークショップを開催させていただきました。

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麻は魔除けとしても扱われているため、一年飾りとしても飾っていただけます(^^)

今回は精麻と皮麻をつかったお正月飾りをデザインしました。皮麻は収穫した日のうちに茹でて剥いだ繊維で緑色をしています。

昭和20年頃まで皮麻の利用の大部分は畳の縦糸でした。それ以外に荷縄や撚り糸がありましたが、こうした皮麻の用途は他の繊維で代用され昭和30年頃までには需要の多くがなくなってしまいました。

私たちは毎年、皮麻も生産し畳屋さんや重要文化財の補修などに出荷している他、今回のようなお飾りワークショップに皮麻を使い皆様にご紹介しています。

飾る環境によりますが、時の流れとともに皮麻は緑色から黄色っぽく変化します。色の変化もお楽しみいただける皮麻を使ったお飾りは私のお勧めです(^^)

 

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12月07日

マロニエプラザ(宇都宮)で開催された「ものづくり企業展示・商談会2022」に出展してきました。

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 私たちはプラスティック代替製品として麻ストロー、ヘンプクリートなどの展示・商談をさせていただきました。

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初めての出展のため、どんな雰囲気なのかドキドキしながら向かいましたが、沢山のお客様や出展社の方々に興味をお持ちいただけて大変勉強になりました!

この機会に考えを深め、よりよい商品作りを頑張ります!

 

 

 

12月06日

郵便局さま企画の小学生向け「手紙の書き方及び麻の紙漉き体験」で宇都宮市内の小学校に行ってきました。

 

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小雪が舞う寒い一日でしたが、麻や麻紙のお話を真剣に聞いてくれて、とても嬉しかったです。

これが本当に紙になるの??と半信半疑の子供たちでしたが、工房で乾燥させて皆にお届けします(^^)

 

 

 

11月29日

今日は鹿沼市内の小学校に出張し、麻の紙漉き体験を行いました。

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工房から車で15分位の小学校にお邪魔し2年生、4年生の子供たちの授業時間を使わせていただきました。

麻を見た事ない!知らない!という子供たちですが、「すこし前までは皆が住んでいる場所でも麻を栽培していたんだよ。」「成長が進む梅雨の時期には、1週間で30センチも伸びる植物なんだよ。」と話しているうちに「作ってくれてありがとう!」という言葉をいただき、思いがけず泣きそうになりました。

手で触れた麻の感覚が、みんなの記憶に少しでも残っていてくれますように。。。

 

子供たちに麻を伝える機会を作って下さった小学校様、お取次ぎいただいた郵便局さまには感謝しかありません。子供たちから沢山の温かい気持ちをいただきました(^^)ありがとうございます!

 

 

 

 

11月12日

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沢山の方にご協力いただき、ヘンプクリートハウスが完成しました!

乾燥させた麻殻・オガラ(麻茎の芯)を粉砕しオリジナル石灰と水を混ぜて作ったヘンプクリートの壁。

吸音・断熱・調湿・耐火に優れイギリスやフランスで人気の高い建材です。ヘンプクリート壁1立法メートルにつき数十年にわたって最大165キログラムの炭素を吸収し閉じ込める力があるそうです。

 

 

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海外の情報しかない中、何度も配合を調整し試行錯誤の中やっとたどりついたオリジナルの配合。私たちの知識だけでは決して完成する事はできませんでした。

麻が繋いでくれる仲間たちの知識や経験が集まり、思いの詰まったヘンプクリートハウスが出来上がりました!

伝統の麻栽培を守っていく上でも、一助となる可能性を秘めた建物となると思います。

 

オリジナルの配合を手探りで探し挑戦し続けたカップの数。。。

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仲間が増えるにつれ、どんどん増えていったトントン棒。。。

 

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試行錯誤を繰り返した経験、、、私たちの何よりの宝物です。

 感謝!!

 

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11月05日

第91回土浦全国花火競技大会に行ってきました!

日本三大花火大会の一つで、「スターマインの部」「10号玉の部」「創造花火の部」この三部門で競技が行われます。花火師の方々が色彩や鮮明度、打ち上げのリズムと間を競い合う競技大会です。

 

 

「スターマイン」

幅40メートルの区間の中に各花火師さんが工夫を凝らした配置で筒を並べます。打ち上げる花火玉の大きさは2.5号玉以上4号玉以下で、使用する筒の数は400本以内、玉の数は400発以内と定められています。

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「10号玉」

直径30センチの花火玉を上空330メートルまで打ち上げ、直径300メートルの大輪を咲かせます。

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「創造花火」

直径約15センチの5号玉を7発打ち上げます。ハートや笑顔、文字まど様々な模様が夜空に開きます。

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割薬として私たちの麻炭を使用してくださっている花火師さんも多く参加されています。

麻炭焼きの技術を守りながらもっと多くの機会で麻炭を使った花火が夜空に打ち上げられるよう努力を重ねていきたいと思います。

 

 

11月01日

お陰様で第9回 日本麻フェスティバルを無事に終える事ができました!

遠方より足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。

開催にあたり事前よりご準備下さいました出展者の皆様、前日遠方より会場設営のためにかけつけてくれた皆様、またチラシの配布やフェイスブックでのシェアにご協力いただいた皆様、お陰様で当日は予想を超える沢山の方にご来場いただくことが出来ました。

出展者どうしも良いご縁を頂き、感謝感謝の開催となりました。心より御礼申し上げます。

 

麻の伝統文化を守りつつ、現代の生活の中にも活かせる麻を探求していきたいと思っています。皆様と少しでも麻の素晴らしさを共有し、麻の可能性を感じていただけたらと願っております。

第10回 日本麻フェスティバルでまたお会いしましょう!! 

 

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29日の夜はコロナ退散を願い麻炭を使った花火を1000発打ち上げました。

 

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皆様の麻への想いが秋の夜空に大きな大きな大輪の花を咲かせました♡

 

 

 

10月29日

 

お天気にも恵まれて本日から2日間 第9回日本麻フェスティバルを開催します!

 

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第1会場 永野コミュニティーセンター体育館

第2会場 都市農村交流館

第3会場 久分自治公民館

第4会場 野州麻紙工房

午前9時~午後4時までとなります。

 

沢山のお客様のご来場をお待ちしています(^^)

 

 

 

10月16日

昨日と今日の2日間、御岩神社さまの注連縄奉製会を行っています。

ご神木の三本杉の注連縄制作のお手伝いをさせていただきました!

1日目は精麻をほぐす作業が中心です。

2日目には太縄を3本制作し撚り合わせ、房を作りました。

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10月09日

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1日2回、朝・夕に行う床回し(とこまわし)です。

繊維(精麻)を取り出しやすくするための作業です。水を切りながら水束の表面を触り発酵具合を確認しています。

約3日床回しを繰り返し、発酵が進んだ水束は生暖かくヌルヌルとしてきます。

 

 

 

09月28日

ご依頼をいただき制作した奉納用の注連縄の取り付けられたと伺い、行ってきました!

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神奈川県茅ケ崎市にある鶴嶺八幡宮。

相模国茅ケ崎の総社として往古より八幡信仰の本地として名高く、源氏が関東へ進出する際、創建した最初の氏社という。

 

中の芯も麻だけで作る100%野州麻の注連縄です。

ご紹介してくださったお客様や氏子さま、宮司さま、皆様が日本古来から伝わる麻で注連縄を作りたいという強い思いから実現したお仕事でした。

このようなプロジェクトに携われて、とても光栄です!!

 

 

 

09月24日

今日は麻剥ぎ・麻ひき体験を行いました。

麻剥ぎは発酵させた水束(麻茎)から表皮(後の精麻と麻垢)を剥ぐ作業です。

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発酵してひき時となった水束は、ほのかに温かくヌルヌルしています。麻剥ぎは3、4本の麻を一度に剥ぎます。

 

麻ひきは剥いだ表皮から精麻を取り出す作業です。

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昭和40年代に入る頃までは、このような手引きといわれる方法で精麻を取り出していました。

手引きは「麻ひき箱・麻ひき台・ヒキゴ」を使います。麻ひき台に麻を置き、ヒキゴを使って表皮(麻垢)を取り除き精麻を取り出します。表皮は約180センチあるため最初は途中で麻垢が固まってしまったり、ヒキゴを当てる力が強すぎて途中で切れてしまったりします。でも1枚目より2枚目。2枚目より3、4枚目・・と枚数を重ねる毎に綺麗にひけるようになっていきます(^^)

 

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遠方よりお越しいただきありがとうございました。

3種類の繊維からできている麻という植物に触っていただけて、とても嬉しかったです!

 

麻ひきは10月29日、30日に開催する麻フェスでも体験いただけますので、お時間ありましたら是非お立ち寄りください。

 

 

 

09月15日

 

7月、8月は収穫に専念するためお休みしていた麻ひきですが、暑さが落ち着き始まりました!

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麻農家のお店では夏の期間中、ストックしておいた特等精麻の在庫が不足し納品までお時間をいただく事態が発生してしまいました。

麻ひきが始まりましたので、ご注文の順番に発送作業を進めております。

ご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。

 

 

 

09月01日

 

ご注文いただいた神社様の注連縄を制作しています。中の芯も麻だけで作る100%国産精麻の注連縄です。

ご紹介してくださったお客様や氏子さま、宮司さま、皆様が日本古来から伝わる麻で注連縄を作りたいという強い思いから実現したお仕事になります。

このようなプロジェクトに携われて、とても光栄です。

 

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08月28日

 

より安定的に出荷できるように、麻ひき場の隣に「麻床場・おとこば」を増設する事にしました。

 

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  一言に精麻と言っても使用用途により様々な状態や品質を求められるため、少しでも皆様のご要望にお応えできるよう麻床場を増やし発酵環境を変えて挑戦します! 

 

 

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収穫中、畑で使った「押切り」です。これは収穫した麻の長さを揃える包丁で、サキ(根の方)を切る道具です。

感謝の気持ちを込めて。。。また来年、よろしくお願いします!!

 

 

  

08月26日

 

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しっかり乾燥した麻をキソといいます。写真のように束ねたキソは母屋の天井裏など乾燥した場所に上げ、次の作業「床臥せ・とこぶせ」まで保管します。

今年の収穫は今日で終わりです。台風の直撃もなくほとんどの畑の麻を収穫する事ができました。

 

ここ数年、畑で気候の変化を直に感じます。五感を研ぎ澄ませ知恵を絞り私たちの麻作りも共に変化していけるよう、これからも頑張りたいと思います。

 

 

 

08月24日

今年は例年にない早い梅雨明けでしたが、不安定なお天気が多く今日が収穫最終日となりました。

最後に収穫した畑は今年初めて挑戦したオーガニック栽培の野州麻です。

 

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種まき直後から心配になる事も多かったのですが何とか無事に収穫する事ができました!

改善点や注意点も分かったので、来年の栽培に向けて イメージを膨らませたいと思います。

 

 

 

08月04日

今日は雨天により収穫は お休みです。

早い梅雨明けとほぼ同時に収穫作業を開始しましたが、今年は晴天が続く日が少なく、ようやく半分が終わったところです。

畑から収穫することも大切ですが、最も大切なのはしっかり茹で、しっかり干し上げることです。そのためには晴天が続くという条件が満たされないとなりません。

収穫だけを考えると晴天は大変ありがたいものですが、毎日のように熱中症のニュースを耳にするようになりました。

ここ数日の厳しい暑さ中、日の出と同時に畑や湯かけ作業をしていたスタッフが、体を休め体力を回復させる時間を自然がプレゼントしてくれているように感じます。

大切なスタッフがこの暑さと上手に付き合い、大きな怪我や熱中症にならないように願うばかりです。

 

 

 

08月01日

朝から気温がどんどん上がり、とても暑い日ですが栃木県内の学童に通う小学生達が「湯かけ」見学、「紙漉き」体験にきてくれました!

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茹でた直後の麻茎から「皮麻・ひま」という麻垢が付いた状態の繊維を取り出し、引っ張りっこをして皮麻の強さを体験してもらいました。

 

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漉き枠を両手で持って奥から手前に向かって繊維をすくいます。厚みが均等になるよう少し揺らしながら余分な水分が落ちるまで待ちます。

 

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平らな台の上に置いていきます。めくれないように、ゆっくりゆっくり・・・。

 

ほとんどのお友達が紙漉きは初めてでしたが、麻のお話や漉き枠の扱い方など真剣に聞いてくれてとっても嬉しかったです。

お友達同士「上手!上手!」という声が飛び交い、新しいことに挑戦する子供たちの目は輝いていました。

子供たちから感じ取れるワクワク、ドキドキした気持ちに触れられとても充実した1日でした。

皆が漉いた麻紙はこれから圧搾をして乾燥させお届けしますね!

 

 

 

07月27日

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これは麻切り包丁です。引き抜いた麻の根と葉を切り落とす包丁で、直刀で刃渡りは約50センチあります。

塚の麻を1束片手に持ち、もう片方の手で麻切り包丁を持ちます。麻切り包丁を振り下ろすようにして根の部分を切り落とす「根切り」や葉をそぎ落とす「葉打ち」を行います。

 

 

今、私たちが使っている麻切り包丁は約30年前に購入したものです。

刃がなくなるまで数十年使う事ができますが、切れない包丁を使っていると腕が痛くなり効率も上がらないので、使っている時は毎日研いでお手入れをしています。

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昭和30年頃には様々な麻専用の道具を販売している鍛冶屋さんが沢山あったと聞きます。麻切り包丁は普通の包丁よりも長くて薄いので曲がらないように鍛えなければなりません。良い麻切り包丁は軽くて曲がらない真っすぐなものです。しかし薄くすると曲がりやすくなるため、曲がらないように鍛えなければならないそうです。鋼の良いものを使い、刃は乱れ刃に打ち、鋼の鍛え方や焼き入れも違うと聞きました。

麻農家が激減した現在、新品の麻専用道具を販売している鍛冶屋さんはありません。私たちには欠かす事のできない大切な道具を可能な限りお手入れをして使っています。

 

 

 

 

07月25日

麻の成長は大変早く、3月下旬から4月上旬に種まきをした麻は約110日後の今、約230センチから300センチにまで成長します。

 

 

麻の収穫は手作業で、刈り取らずに根ごと引き抜きます。畑では麻抜き、ねきり(根切り)、ハブチ(葉打ち)、ナマソマルキ(生麻まるき)、アサキリ(麻きり)を一連の作業として行い、総称して「麻きり」といいます。

 

 

麻抜きは片手で麻の茎をひとつかみ取り(一度に5、6本。細いものは10本程度。)もう一方の手を添えて両手で引き抜きます。引き抜くにもコツがあり畝の方向に沿って引くのではなく、少し斜めの方向に引くと抜きやすくなります。抜いた麻は根についた土をはらい、根の方を交差させるようにして畑に積み上げていきます。これを塚(ツカ)と呼びます。交差させて積むのは、崩れるのを防ぐためと次の根切り、葉打ち作業をしやすくするためです。ある程度積み重ねたらまた別の塚を作ります。これをヒトツカ、フタツカ・・・と数えます。

 

 

 

07月 23日

不安定なお天気が続いていますが、雨の合間に収穫をしています。

今日は久しぶりの晴天に恵まれました。

 

畑で180センチに切り揃えた生茎を工房内に運びます。

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釜場(カマバ)に鉄砲釜(テッポウガマ)を据え付けて薪で湯を沸かし生茎の束を煮る作業「湯かけ」です。

生茎は180センチの長さがあるので半分ほどしか入らない大きさになっています。

湯に入れて少しするとアブクが出るのでその数十秒に逆さに返して、もう半分も湯かけします。

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↑湯かけ直後の麻。

 

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麻干し場に運びます。

 

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風通しをよくした干場で麻を広げ、毎日ひっくり返し約3日間干します。

 

しっかり乾燥した麻は約45センチ程の束にして乾燥した場所に保管します。この状態の麻束を「〆麻束・シメソタバ」と呼びます。

畑から収穫して〆麻束にするまでがこの時期、麻農家が行っている「収穫」です。

 

 

 

07月09日

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昨日、湯かけした麻です。湯かけ直後は緑色をしていましたが、地面に着かないように竹を敷いた上に広げ風通しをよくして干します。

1日に1,2回裏返し3~4日間干しあがるまで繰り返します。今日はまだ所々が緑色をしています。

 

 

 

07月08日

元台風4号の雨雲が去り、今日からいよいよ収穫が始まりました!!

麻の収穫は手作業で刈り取らずに根ごと引き抜きます。この作業を麻抜きやノラビキといいます。

片手で麻の茎を5、6本(細いものは10本位)握り、もう一方の手をそえて両手で引き抜きます。

引きぬいた麻の根と葉を落とします。

 

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↑畑で根と葉を落とし180センチに揃えた麻を工房内で「湯かけ」します。

収穫した麻をその日のうちに湯かけするため、収穫と同時進行で進めています。

 

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湯かけした麻は風通しをよくしたハウスの中で麻干しします。茹でたばかりは緑色ですが乾燥するにつれ黄色っぽくなっていきます。

 

何度経験しても収穫初日の朝はドキドキしますが、今年から新たに加わった3名のスタッフにとっては待ちに待った収穫初日となりました。

雨の日を除いて、これから毎日続く麻の収穫や湯かけは暑さとの闘いでもあります。スタッフに熱中症や大きなケガなく無事に収穫できますように・・・。

 

 

 

06月27日

関東甲信地方の梅雨明けが発表されました。平年より22日、昨年より19日早く、わずか3週間の短い梅雨でしたが畑の麻はすくすくと大きくなっています。

これほど早い梅雨明けは想定していませんでしたが、強風や雹被害もなく順調に大きく育っています。

畑の麻は来月収穫期を迎えます。皆様には再度のお願いとなってしまい大変恐縮ですが、栃木県からの指導により畑への立ち入りや写真・動画撮影はご遠慮いただいております。

ご理解、ご協力くださいますようお願いいたします。 

 

 

 

06月05日

ここ数日の不安定なお天気と夏を思わせる暑い日を繰り返し、畑の麻は150センチ~200センチを超える麻も出てきました。

真っ黒な雲が近づいてくる度にドキドキする毎日ですが、今のところ被害もなく順調に育っています。

 

ちょうど麻の種蒔きの頃に巣を作ったツバメです。

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こちらの子育ても順調に進んでいるようで、ヒナ達は飛行練習を繰り返し、まもなく巣立ちの時を迎えようとしています。

 

 

 

 05月26日

昨日、型枠いっぱいまで詰めたヘンプクリートです。

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翌日には型枠を外しても問題ない硬さを出す事ができました。ですが完全に乾いてはいないので、風とお日様の力で乾かしてもらいます。

 

 

 

 05月25日

畑作業や、麻ひきの合間にヘンプクリートも進めています!!

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手の空いたスタッフが交代で毎日少しずつ、とんとん棒で突き固めています。

 

 

 

 05月21日

夏のように暑い日の翌日は肌寒かったり、、、それでも適度な雨が降り、成長の良い麻は100センチを超える位まで大きくなりました。

これからの時期は日に日にどんどん真っすぐ高く伸びていきます。この時期に強風や雹(ひょう)が降ると、まだまだ柔らかい茎に大きな傷となり品質の高い精麻が取り出せなくなってしまいます。

私たちはこの強風・雹被害をなるべく避けるために、畑を1か所ではなく数か所に分けて栽培しています。

 

 

麻の栽培時期ですが麻茎の発酵も並行して休まず行っています。

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繊維を剥ぎやすくするための作業です。

麻垢から作った発酵水に麻束を入れ1回転させる床回し(とこまわし)です。

水束の水を切り「麻床場・おとこば」で布団や毛布を被せ寝かせます。

 

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発酵は1日では終わりません。今朝床回しをした水束は夕方また床回しを行い麻床場で寝かせます。

朝・晩 床回しをして麻床場で寝かせる事を繰り返し、麻のひき時になるまで数日間繰り返し行います。

 

 

 

05月10日

種を蒔いてから約1ヶ月が過ぎました。

麻は約40センチ~70センチを超える位までスクスク成長中です!!

皆様には改めてのお願いとなりますが、栃木県からの指導により麻畑への立ち入り・写真や動画の撮影はご遠慮いただいております。

私たちがこの土地でこれから先も麻栽培を続けていけるよう、どうかご協力をお願いいたします。

 

 

 

 

05月09日

6日前にとんとん棒で突き固めたヘンプクリート。。あれから曇りや小雨の日が続きましたが思い切って枠を外してみました(^^)

 

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まだ表面が湿っていますが、崩れる事もなく無事に外せました!!良かった~(^^)

※軸組み工法で強度を確保した上で断熱と化粧を目的としたヘンプクリートです

 

 

 

05月03日

本格的にヘンプHouse作りが始まりました(^^)

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粉砕した麻ガラ・水・石灰をよく混ぜます。

 

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作っていただいた枠に流し込み、お手製の突き固める棒(とんとん棒)で突き固めます。

 

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型枠を作る人。混ぜる人。運び入れる人。突く人。に役割分担をして一層を二層、三層・・・とヘンプクリートを重ねていきました。

 

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GW中の作業にもかかわらず、お手伝い下さった結設備様・ヘンプス様・田島様・飛び入り参加の皆様、ありがとうございます!!

私の一つの夢でどうしても作ってみたかったヘンプHouse。国内の情報がなく海外の情報を手探りで集め、構想を練ってきましたが沢山の心強い仲間が集まりようやく着工する事ができました。

 ご参加くださった皆様の知識と経験が混ざり合い、想像していた物よりずっと素敵なヘンプHouseが出来そうです。

 

 

 

05月02日

東京で開催されたKCJ HEMP FAIRは無事に終了しました(^^)

普段ネットショップをご利用下さっているお客様も多くご来場いただき、初めてお顔を拝見したお客様。イベントの度に足を運んでくださるお客様。麻を全く知らなかったお客様。沢山のお客様にお会いできてとても貴重で充実した3日間となりました。皆様の麻に対する思いや、私共にかけてくださる言葉や皆様の表情。 とてもほっこりした優しい時間となり、頑張る勇気をいただく事ができました。ありがとうございました。

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04月27日

中旬には予定していた畑、全ての種蒔きが無事に終わりました。

芽を出し3~5センチ位に成長した畑から中耕が始まっています。中耕は麻の成長を促すために行う畝間の除草と土寄せの作業です。今は1回目の中耕「細掻き・ほそがき」です。

2回目の中耕を「太掻き・ふとがき」と言い、10~15センチ位に成長した畑から行っていきます。

 

 

 

04月12日

播種機で種を蒔き、直後に種に土をかける「土掛け」をします。

土の表面が乾燥し中が湿っている状態の時に種蒔きをします。播種機が通った後には、土の湿っている部分に種がある状態です。この土が乾燥する前に種に土を被せるのが「土掛け」です。

 

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すり足で土を飛ばしながら、種に均一に土をかけていきます。

少しガニ股、つま先を丸めたり伸ばしたり、重心は前だったり真っすぐだったり。スタッフ一人一人が違います。それはその人の体重や足の大きさ、重心が違うからです。自分のスタイルを見つけ、同じ畑でも硬さや土の具合によって膝や股の角度、重心を変えただひたすらに足裏の感覚だけを頼りに均一に土がかかるように。。。

土掛けの人手が多いと乾燥する前に土を被せる事ができますが、土掛けの人数が少ないと播種機➟土掛け➟播種機・・・。というふうに一人二役の年もありましたが、今年は新スタッフも加わりとても効率よく種蒔きができています(^^)

 

蒔いた順番に芽が出ています(^^)残り少なくなった種蒔きですが、最後の畑までみんなで頑張ります!!

 

 

 

04月08日

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これは播種機(ハシュキ)という麻まき(麻の種蒔き)専用の道具です。

大正時代に栃木県粟野町の中枝武雄さん達が発明・改良したものです。

 

↓蓋を開け、箱部分に麻の種を入れます。

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 箱の底部分は播種機の回転部分になり、小さなくぼみが麻種を受け、一粒ずつ種が降りて一定量が一定間隔でまける仕組みになっています。

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播種機は畝立て兼用で種を均等にしかも効率よく蒔く事ができ、また蒔く量も調整できる大変便利な機械です。

種蒔きは蒔き方によって収穫に大きく関わるため、私の家では播種機を引くのは主に家長の男性の仕事です。

 

この播種機が普及する前は手まきで播種が行われていました。手まきは親指、人差し指、中指、薬指の4本で麻種をつまみ、よじりながら蒔いたそうです。種をまく間隔を一定にさせるのが難しく、熟練した女性の仕事だったと聞きます。

 

 

 

04月02日

今日は朝から雨が降り続き、種蒔きはお休みです。

種を蒔いた直後から鳥追いが始まります。麻の種は鳥たちが好んで食べるものなので、大切な種が鳥に食べられてしまわないように早朝から日暮れまで交代で鳥を追い、種を守ります!麻の畑は風や雹の被害を避けるため広い範囲に何か所にも分けて栽培しているため、気を抜くと30羽、40羽と鳥が畑に居着いてしまうので鳥達と競争です(> <)

 

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↑鳥追いに使っている道具です。昔から使っている道具で、私たちは鳥追いと呼んでいます(^^) 

 

 

 

03月29日

雨で延期が続いていましたが、ようやく今日から麻の種蒔きを始める事ができました(^^)

今年新たに加わったスタッフにとっては待ちに待った種蒔きとなりました。練習を重ねた「すり足」を行う姿には新鮮さ、期待と不安いろいろな気持ちを感じ取る事ができ、私も頑張らなくては!!と力をもらいました(^^)

 

麻の種を麻種(おたね)と呼び、麻の種蒔きを麻まき(あさまき)と言います。

麻蒔きは畑の土の表面が乾いて中が湿っている時に行います。播種機(ハシュキ)という麻まき専用の道具を使います。

 

 

 

03月28日

予定では明日から種蒔きが始まります(^^)

本番を前に今日は予行練習です。

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03月20日

栃木県鹿沼市は麻の生産量日本一を誇る産地です。

栃木県で麻作りが発達したのは、その地形や土壌、気候と深い関係があります。一般的に砂礫地で水はけの良い地域、腐食物質の乏しい地域、夏の気温が冷涼な地域、西日が当たらない地域、風雹害が少ない地域が麻作りに適しているといわれ、栃木県では足尾山地東南麓にあたります。

2015年(平成26年)の厚生労働省の資料によると全国の麻の栽培面積は約595a(5.95ヘクタール)で、そのうち栃木県の麻栽培面積は全国の73%を占めています。更にその栃木県内の94%が鹿沼市で栽培されています。

栃木県で栽培させる麻は「野州麻」として全国に出荷しています。今年、私たちの畑では2.975ヘクタールの作付けを予定しています。

 

 

 

 

03月14日

今まで当たり前だった日常がある日突然消えてしまう。安心できる場所・家族や友達を失った悲しみは想像を絶するものがあります。

戦争のない平和への願いを込めてストラップを制作し、売り上げを支援金に充てさせていただきユニセフ ウクライナ緊急募金に寄付する活動を始めました。

どうか1日も早く平穏な日々が訪れますように。。。

もうすぐ麻の種蒔きとなるためご注文から納品まで最大20日のお時間をいただいてしまう場合があります。ご了承ください。

 

私たちに出来る事を頑張ります!!

皆様からのご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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<麻農家のお店>

https://yashuasa.shop-pro.jp/?pid=167135265

セット内容:ストラップ+麻紙ポストカード @1540円(税込)

大きさ:ストラップ約7センチ 紐(精麻)部分除く

藍染め精麻を使いウクライナ国旗をイメージしました。

チャリティー ウクライナ支援 お麻もりのみご注文の場合は送料無料です。

 

 

 

03月02日

時折、温かな風が吹くようになりました。

今日はTシャツの麻炭染めです(^^)

 

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02月20日

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麻殻が原料のヘンプクリート!試作してみました。

通常のコンクリートよりも空気に対する透過性が高い性質があるといわれています。

そのためヘンプクリート壁は室内と外の温度と湿度を平衡させ、室内の冷暖房エネルギーを50%近く削減する事ができるそうです。

 

今はお盆の送り火や迎え火、火祭りの松明、打ち上げ花火の火薬原料として麻殻を出荷していますが、倒れてしまって曲がりの強い麻殻や炭に加工するのも難しい細い麻殻を使う事ができそうです。

海外では既に実用化されているヘンプクリートをここから国産ヘンプクリートを発信する事ができたらいいなと考えています。

 

 

 02月19日

打ち合わせで日光に行ってきました。

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道路には雪が全く積もっていませんでしたが、雪の中を流れる滝を見る事ができてとても感動しました。

自然の力強さ・逞しさ、そして包み込むような優しさを肌で感じ気持ちを切り替える事ができました!

 

寄らせていただいた神社様では私たちが育てる麻を紹介してくださっていました(^^)

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来月からいよいよ始まる麻の種蒔き。今年の麻も無事に授かる事ができますように。。。

 

 

02月10日

Cafeギャラリー納屋の隣にヘンプクリートの実験を兼ねて建物を増築する事にしました(^^)

昔、麻の栽培地域周辺では麻殻が屋根材として用いられていました。80坪の家で約3000束の麻殻が必要だといわれてたそうです。

 

今回は麻殻を屋根材ではなくヘンプクリート壁の家を建てたいと考えています。

ヘンプクリートとは麻と石灰の混合物で従来の石灰混合より作業しやすく、また断熱材や調湿建材になります。

他の植物と同様、麻は成長し二酸化炭素ガスを吸収し、炭素を保持し酸素を放出する。理論的には、ヘンプクリート壁1立方メートルにつき、数十年にわたって最大165キログラムの炭素を吸収し閉じ込めます。

 

今回、原料となる麻殻です!

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↑↑麻殻を粉砕して石灰に混ぜやすくしました。

 

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今は骨組みだけですが桜の咲く頃には完成できる予定です(^^)

 

 

 

02月05日

啓翁桜に春の便りが届きました(^^)

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庭で毎年花を咲かせるこの啓翁桜が芽を出すこの時期、麻畑では種蒔きに向けて地づくりが始まります。

畑の石を取り除き、石灰をまきph調整をします。

 

 

 

02月04日

私たちが麻作りをしている鹿沼市の小・中学校には「麻」が織り込まれた校歌や「麻の葉」をモチーフにした校章が数多くあります。

校歌や校章には、麻のように強く丈夫にすくすくと育って欲しいという願いが込められているといいます。

麻作りには先人たちの努力と熱意の歴史があり、私たちはその歴史を誇りに思っています。

先輩たちが努力で築き、守り続けてきた麻作りを絶やさないため今年も麻作り頑張ります(^^)

 

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02月03日

発酵が落ち着き順調に麻ひきが進んでいます(^^)

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麻剥ぎで取り出した表皮から精麻を取り出す麻ひきです。

ここには2台の麻ひき機がありますが、写真の通り1枚1枚ひいていきます。

そのため1日にひける量は2台をフル稼働しても5キロが限界です。

急な気温低下や発酵が思うように進まないような時は、全く引けない日や1・2キロしかひけない日もあります。

1日にひける量、発酵にかかる日数を予測しながら発酵をはじめる麻束の量を調整しています。

 

 

 

01月17日

精麻の麻紙をつくるため、精麻の下処理を始めました。

 

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切りやすくするため水に付けた精麻を1センチほどに切っていきます。

 

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1センチほどに切った精麻を使い麻100%の麻紙を作っています。

 

 

 

 

 

 

01月15日

麻の発酵・麻剥ぎが進み麻ひきも始まりました(^^)

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麻はぎのパキッ パキッという音。麻ひき機の機械音。耳を澄ませると聞こえるこの音はとても心地よく何だか安心する音です。

 

 

 

 01月12日

ようやく麻のひき時になり麻剥ぎが始められました!

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↑麻ガラと表皮を分ける麻剥ぎです。

 

 

 

01月09日

繊維を剥ぎやすくする発酵作業が始まりました。

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麻垢から作った発酵水に麻束を入れ1回転させる床回し(とこまわし)です。麻の常駐菌だけで発酵を促していきます。

 

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床回しした麻束を「水束・みずたば」と呼びます。

水束の水を切り「麻床場・おとこば」で布団や毛布を被せ寝かせます。発酵は1日では終わりません。今朝床回しをした水束は夕方また床回しを行い麻床場で寝かせます。

朝・晩 床回しをして麻床場で寝かせる事を、麻のひき時になるまで数日間繰り返し行います。

 

 

発酵が進んでいくと水束は人肌ほどの熱を持ち、滑りがでてきます。。温度と滑り具合で麻のひき時を見極めます。

発酵が足りなくても麻をひく事はできますが、光沢のない麻になってしまいます。昔「ミズッパゲ」と呼ばれた麻がこれに当たります。

逆に発酵しすぎても麻は引けますが、麻ひきの時に途中で切れてしまい短い繊維しか取り出す事ができなくなってしまいます。

そのため麻のひき時を見極めるのはとても重要です。

 

 

01月08日

昨日、麻舟に入れた麻垢が解け発酵水が出来上がりました(^^)

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今日から朝・晩この発酵水で床回しを行い麻茎の発酵を促していきます。

この辺りは毎朝-5度くらいまで冷え込みます。発酵菌は寒いと活動が鈍くなってしまうので、無事麻茎が発酵できるように床場(床回しした麻束を寝かせておく場所)を温めたり、毛布や布団の枚数を調整しています。

今日、床回しを始めた麻茎の発酵が終わるのは約3~4日後になります。寒い時期は発酵に時間がかかりますが、床場と麻舟を安定させ発酵を促していきます。今年も順調に麻ひき出来ますように。。。

 

 

 

01月06日

すこし長い年末年始休暇が明け、麻茎を発酵させる麻舟の準備に取り掛かります。

繊維を剥ぐためには発酵させなくてはなりません。麻舟(おぶね)という麻専用の発酵用の道具に水を張り、麻垢を徐々に溶かしていき発酵させる為の発酵水を作ります。

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↑昨年末、最後の麻引きの日に保存しておいた麻垢を使います。

 

 

 

2022年01月01日

 

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新年あけましておめでとうございます。

 

旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

コロナ禍ではありましたが、たくさんのお客様に支えられ昨年10月には新会社「株式会社ジャパン・ヘンプ・クリエーション」を立ち上げる事ができました。皆様には心より感謝申し上げます。

 

新しい年を迎えスタッフ一同気持ちも新たにし、本年も麻と真剣に向かいます!変わらぬお引き立て、一層のご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。